緑内障は、視神経が損なわれて視野が次第に狭くなる病気で、眼圧上昇がその大きな要因と見られています。我が国の失明原因の第一位であり、国内には 200 万人の緑内障患者が存在すると推測されています。しかし、その病気に気付きにくいことから、治療をせずに過ごしていると考えられています。
眼球内を循環する房水が、その出口であるシュレム管から何らかの原因で流れ出しにくくなると、房水がたまって眼圧が上昇します。視神経は眼圧上昇により損傷を受け、損なわれた視神経の部分から視野が狭くなっていきます。視神経は残念ながら再生することがないので、失われた視野は回復することができません。このため、緑内障には早期発見がとても大切な対策となります。
緑内障は、眼圧・眼底・視野の検査で発見することが可能であるため、特に 40 歳を過ぎたら、これらの検査をきちんと行うことをおすすめします。薬剤により眼圧を下げる治療が一般的ですが、レーザー治療や手術で房水の排出を促進する方法もあります。
以前のように、緑内障で必ず失明することはありません。早期発見・早期治療で万全の対処をすることです。 |
